「沼」「魔境」と言われるJ2 なぜ、抜け出せなくなってしまうのか

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勝見壮史
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 「沼」「魔境」――。

 サッカーのJ2は、ファンの間でこう呼ばれることもある。J1から一度落ちてしまうと、なかなか抜け出せなくなってしまうからだ。28日にJ1昇格を決めた京都サンガも、実に12年ぶりの復帰となる。J2というリーグは、なぜこれほど難しいのか? 浦和レッズとFC東京で監督経験があり、Jリーグ副理事長を務める原博実さんに聞いた。

 「答えは一つではないが、実力が拮抗(きっこう)してきているというのは、間違いなくある。上位から見ても『あそこなら勝てる』というクラブが見当たらないのが、いまのJ2。(2回戦総当たりの)42節と試合数も多い。実力が拮抗し、非常にタフなリーグと言える」

 J2は1999年に10クラブで始まった。J1経験組が上位にいて、新興クラブが追いかける。そんな発足当時のような構図は、今はない。

 「どっぷりつかっちゃうと、抜けられない。なじんでしまうと、上にいくパワーもなくなってしまう」

 ようやく抜け出した京都も「沼にはまっている」と見られていたクラブの一つだ。不本意にも定着してしまっているのが、東京ヴェルディやジェフユナイテッド千葉。93年のJリーグ開幕時から参入する「オリジナル10」に名を連ねるが、東京ヴは2009年、ジェフは10年からJ2での戦いが続く。

 J2は、J1に比べて予算規模の小さなクラブがほとんど。欲しい戦力を集めて自分たちの戦い方を追求するよりも、相手の対策に力を入れる。そんなチームが多いのも特徴だ。

 「例えば、今年ならアルビレックス新潟が開幕から13試合負けなしだった。でも、すぐに対策をされて、二回り目から、同じやり方ではほとんど通用しなくなってしまった(41節終了時、6位)。去年、ギラヴァンツ北九州はJ3からJ2に上がってきて、序盤に10試合負けなし(7~16節)の快進撃だった。だが、二回り目ころから、ぱたっと勝てなくなってしまった(21節から9試合勝ちなし)」

 そして、大きな要因として指摘するのが、チーム力を積み上げていく難しさだ。これは、J2特有の事情でもある。

 「近年で言うと、選手が活躍…

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