「イカゲーム」ほうふつの韓国大統領選 与野党候補にそれぞれ疑惑

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ソウル=神谷毅
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 来年3月に予定される韓国大統領選で、与野党それぞれの候補が疑惑を抱え、捜査機関が動いている。相手がダメージを負えば自分に有利になる構図は、さながらネットフリックス韓国ドラマ「イカゲーム」をほうふつとさせる。

 「この捜査は李在明(イジェミョン)候補の『防弾』のためだ。トカゲの尻尾切りに過ぎない」

 与党「共に民主党」の大統領候補の李氏が城南市長を務めていた2014年に始まった同市大庄洞(テジャンドン)の都市開発をめぐる疑惑で、検察は今月22日、開発に携わった民間企業の関係者3人を背任などの罪で起訴した。その際、最大野党「国民の力」の幹部は、李氏が直接の捜査対象にならないことを批判した。

 この都市開発は、城南都市開発公社、民間企業「火天大有(ファチョンデユ)」とその大株主の家族や知人らでつくる特別目的会社が出資して進められた。出資比率が50%超の公社への配当より、民間側への配当がはるかに多かったことが明らかになっている。

 検察は10月初め、公社の元企画本部長の男性を背任と収賄容疑で逮捕し、起訴。今回、この幹部と共謀して民間側に有利になるよう事業計画をつくり、公社に損害を与えたという背任の罪で3人が起訴された。韓国メディアによると、検察は背任の規模を少なくとも1827億ウォン(約177億円)に上るとみる。

危機を好機に変えるのが李氏のスタイル

 公社の元本部長は、李氏が市長を辞職して京畿道知事に就任した18年、道の観光公社社長にばってきされた。メディアは元本部長を「李氏の側近」と報じる。

 李氏は元本部長が側近である…

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