イリオモテヤマネコの滑り台、子どもたちの笑顔 世界自然遺産の島

吉本美奈子
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子どもたちが遊ぶイリオモテヤマネコの滑り台=沖縄県竹富町、吉本美奈子撮影
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 巨大なイリオモテヤマネコが、緑の丘に座っている。今夏、世界自然遺産に登録された沖縄県西表島(竹富町)のシンボルが滑り台になった。亜熱帯の青空の下、子どもたちが笑顔で滑ったり、周辺で遊んだりする姿があった。

 島の東部地区に子どもたちのための遊具がある公園を、という地元の署名活動がきっかけだった。竹富町の「子ども議会」で出された小学生たちの提言が4月、世界遺産の登録に先がけて実現した。

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イリオモテヤマネコの滑り台は全長約13メートル、高さ約4メートル=沖縄県竹富町、吉本美奈子撮影

 イリオモテヤマネコは世界ではここだけに生息する。設計した興洋エンジニアリング(那覇市)では資料集めに始まり、表情を再現するのに紙粘土で10個ほどの顔の模型を作って検討したという。

 「除幕式の日、丘の上から公園を見守っているヤマネコの滑り台に子どもたちが走り寄って遊ぶ姿は感動的でした」と代表取締役の安里拓さん(46)。

 公園にはスケートボード場や日陰で休む場所など住民たちが要望した施設があり、憩いの場となっている。(吉本美奈子)

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つぶらな瞳が緑の丘の上から子どもたちを見守っている=沖縄県竹富町、吉本美奈子撮影