中国の新型空中給油機、台湾の防空識別圏に 「進入は初」と地元報道

台北=石田耕一郎
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 台湾国防部(国防省)は28日、中国が同日に自国軍機延べ27機を台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入させたと発表した。うち1機は新型の空中給油機「運油20」で、台湾メディアは「ADIZへの進入は初」と報じた。中国軍機の作戦範囲がより広がる可能性がある。

 邱国正(チウクオチョン)・国防部長(国防相)は29日、中国軍機進入について「中国は自軍の能力を示し、台湾を消耗させる狙いだ。情勢は厳しさを増しているが、対抗するために研究を続けている」と述べた。

 同部のシンクタンク「国防安全研究院」の研究者によると、運油20が搭載可能な給油燃料は60トン超で、従来型の中国産給油機の3倍超という。また、一度の給油で戦闘機や爆撃機の作戦範囲は、3割前後広がる可能性があると指摘している。

 台湾では28日から、リトアニアなどバルト3国の議員らが訪問している。(台北=石田耕一郎)