生態系破壊で回復が不可能な炭素1391億トン 熱帯林や泥炭湿地

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神田明美
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 気候変動の進行を食い止めるため「絶対に壊してはいけない生態系」を国際研究チームが分析した。こうした場所は世界各地に広がり、貯留する炭素は約1391億トンと推計。ここから大量の炭素を放出してしまうと、対策が急がれる2050年までの間には回復させられないという。

 温室効果ガス二酸化炭素(CO2)は、化石燃料の燃焼などだけでなく、森林破壊や火災、乾燥化に伴って、森や土壌からも放出される。特に、原生林や泥炭湿地、マングローブは炭素が集中。ここを壊すと回収まで数世紀かかるという。チームは、こうした地域を優先的に保護する必要があるとしている。

 米NGO「コンサベーション・インターナショナル」やドイツの「ポツダム気候影響研究所」などのチームは、人工衛星による測定などで、こうした「回復不可能な炭素」を推定。南米アマゾン(約315億トン)、東南アジア(約131億トン)のほか、アフリカのコンゴ盆地や、北米の北西部、西シベリアなどに多かった。CO2に換算すると、18年の世界の排出量の15倍以上にもなった。

 一方で、11年から19年の…

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