「いよいよ日本行きあきらめる実習生も…」入国禁止に落胆する担当者

新型コロナウイルス

玉置太郎
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 海外からの入国制限が3週間前に緩和されたのもつかの間、新型コロナの変異株「オミクロン株」への対応として、政府は29日、全世界を対象に外国人の入国を30日から禁じることを決めた。

 農業から製造業まであらゆる人手不足の労働現場を支えている外国人技能実習生の入国も停止される。今年1月から続いていた入国制限が11月8日に緩和されたばかりだったが、再び国が閉ざされる。

 出入国在留管理庁の統計によると、2019年に新たに入国した実習生は約19万人だった。今年は1月に2万人が来日したものの、1月からの入国制限を受け、2~9月は13人だけだった。

 実習生の仲介役である監理団体のうち、1千人超を受け入れている大阪府内のある団体の担当者は「もう2年近く入国を待っている実習生もいる。つい3週間前、入国の見通しが立ったことで、みんな沸き立っていたのに……」と声を落とす。

 この団体は関西の工場などで働く実習生を受け入れているが、日本での職場が決まりながら足止めを食らっている実習生は、ベトナムを中心に現在約300人いるという。日本政府の入国停止方針について、実習生らを雇っている企業やベトナムの送り出し機関などからは「制限はいつまでなのか」など、不安の声を聞いているという。

 1月の入国停止の措置は、緩和されるまでに約10カ月かかった。担当者は「先が見えないことが一番困る。再開がいつになるか分からないなか、いよいよ今度は、日本に行くのをあきらめる実習生が出てくるだろう」と話す。(玉置太郎)

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