オスプレイの水筒落下、米軍は直後に把握 照会まで報告せず

沖縄はいま

山崎毅朗
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)所属の輸送機オスプレイから住宅地に水筒が落下した事故で、米軍は水筒が落ちたことを直後に把握していたことが、米軍側への取材でわかった。しかし米軍は落下について、防衛省が問い合わせるまで日本側に報告していなかった。宜野湾市の松川正則市長は29日、米軍キャンプ瑞慶覧(北中城〈きたなかぐすく〉村など)を訪れて抗議した。

 米海兵隊は朝日新聞の取材に対し、23日午後6時45分ごろ、第1海兵航空団のオスプレイが普天間飛行場から離陸した際、機体後部から水筒が落下するのを乗組員が目撃した、と回答した。

 水筒はステンレス製で、23日午後11時ごろ、宜野湾市の住宅の前で見つかった。翌24日午前8時40分ごろ、市職員も現場で確認。連絡を受けた防衛省沖縄防衛局が米軍に照会したところ、落下を認めたという。米軍は防衛省の照会まで日本側に報告していなかった。

 29日にキャンプ瑞慶覧を訪れた松川市長は「今回の事故が発生したことに、強い憤りを禁じ得ない」とする抗議文を提出した。米軍側からは「水筒は本来固定すべきだったが固定されていなかった」と説明があり、連絡が遅れたことについては「当初は基地内に落下したと想定しており、基地内を捜索していたため」と回答があったという。

 同市議会は30日に臨時議会を開き、抗議決議を可決する見込み。決議書は「事故発生から迅速な連絡もなく、事故後も通常通りの運用を続けたことは市民・県民に対する安全軽視の表れ」とし、事故原因の究明と公表、実効性のある再発防止策を求めている。(山崎毅朗)

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