漁協のカツオ「横流し」、2018年から類似行為 調査公表

山崎琢也
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 カツオ漁で知られる静岡県焼津市の焼津漁協は29日、冷凍カツオを盗んだとして起訴された職員による類似行為が、2018年から繰り返されていたとする調査報告書を公表した。10年ほど前までは、別の職員たちが盗んだカツオを売って、遊興費などに充てた例があったことなども明らかにされた。

 漁協職員が水産加工会社の元社長ら4人と共謀し、冷凍カツオ4・4トン(104万円相当)を盗んだとして起訴され、漁協は顧問弁護士らでつくる調査委員会を設置。退職者を含む職員124人に対する聞き取りをしていた。

 報告書によると、この職員が関係する窃盗は18年から繰り返され、水産加工会社側から報酬をもらっていた。また、別の職員たちは数十年前から10年ぐらい前までは、職員旅行の遊興費や年末年始の飲み会費に充てるため、慣行的に抜き取り、加工会社に渡して現金を受け取っていた。

 ほかの職員グループは08年ごろから3年間、漁協の冷蔵庫からカツオを抜き取っていた。2カ月に1回抜き取り親族の冷蔵庫に搬出。職員間で報酬を分け合っていた。

 漁協は調査結果を静岡県警に報告し、刑事告訴は見送る方針。今後、職員の処分を決めるとしている。漁協の西川角次郎組合長は「被害に遭った会社に申し訳なく、水揚げ業者をはじめ関係者にも迷惑と心配をかけた」と謝罪した。(山崎琢也)