海老蔵さんのドキュメンタリーがグランプリ 映文連アワード2021

樋口彩子
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 新型コロナの影響で約7カ月ぶりとなった歌舞伎俳優の市川海老蔵さんによる歌舞伎公演の舞台裏を追ったドキュメンタリー「幕内劇場」が、短編映像のコンクール「映文連アワード2021」(主催・公益社団法人映像文化製作者連盟)の最優秀作品賞(グランプリ)に選ばれた。海老蔵さんは29日に東京都内であった表彰式で、「支えてくれているスタッフと、みんなの力が評価された」と受賞を喜んだ。

 同作は今月、優れた企業映像などを表彰するフランスのコンテスト「カンヌ コーポレートメディア&TV大賞」の時事部門でも銀賞に選ばれた。

 「幕内劇場」は約40分。海老蔵さんにとって、約7カ月ぶりの歌舞伎公演となる昨年9月11日の熊本県山鹿市での舞台に迫った。公演は全国12カ所を巡回。舞台やイベントが次々と中止に追い込まれたなかで、コロナ感染拡大後の国内エンターテインメント業界では初めての全国巡業となる公演だったという。

 撮影は、海老蔵さんの所属事務所のスタッフの発案で、主にファンクラブ会員向けだったという。海老蔵さんによる化粧の説明や舞台稽古、かつらの制作、楽屋や舞台をつくる様子などを約3カ月にわたって撮影。いずれも普段は公開されていない貴重な映像だ。

 国内外のコンテストでの受賞に、海老蔵さんは「コロナにどう向き合うか、どう生きていくのかが、世界共通の気持ちだった。スタッフのみんなの熱量、継続していくんだ、守っていくんだという気持ちが受賞につながった」と話した。

 「映文連アワード」の受賞作品の上映会は30日と12月1日、東京・渋谷のユーロライブで開かれる。(樋口彩子)