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国産ワクチンめざすは「4回目」 製薬会社、課題は被験者の確保

有料会員記事新型コロナウイルス

渡辺淳基、真海喬生=ニューヨーク
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 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が出現し、ワクチンについての関心が高まっている。米国のファイザーやモデルナなどはいまあるワクチンの改良などを検討している。一方で、日本企業はまだワクチンそのものを実用化できておらず、開発を急ぐ。

 モデルナは26日、オミクロン株について「デルタ株にみられる感染力を高めると考えられる変異」と、「ベータ株やデルタ株にみられる免疫から逃れることを促すと考えられる変異」を併せ持つとリスクを指摘した。米メディアによると、モデルナ幹部は28日、オミクロン株向けに改良したワクチンを、来年初めにも提供できる可能性があると明らかにした。

 ロイター通信によると、米ファイザーと独ビオンテックも共同開発したいまのワクチンの有効性を調べている。改良が必要な場合も、これから6週間以内に対応し、100日以内に出荷できるとしている。

 米メディアによると、英アストラゼネカや米ノババックスなども、有効性の確認やオミクロン株への対応を進めている。

 欧米企業はワクチン開発で先行しており、日本企業は最終段階の臨床試験(治験)に向かっているところだ。来年中の実用化をめざすところが多く、12月から始まる3回目の追加接種には間に合いそうにない状況だ。各社は「4回目以降」を視野に開発している。

 12月から医療従事者らへの追加接種が始まり、来年1月以降は高齢者向けが本格化する。国内ではメッセンジャーRNA(mRNA)を用いるファイザー製やモデルナ製が主に使われている。3回目も同じものを打つのが国の基本方針だが一部では「交互接種」も検討されている。

 国内では製薬各社がそれぞれ異なるタイプのワクチンを昨年から開発している。「国産」は主に4回目以降に交互接種で使われることを想定する。

 大手の塩野義製薬は近く最終段階の治験を始め、来年3月までの供給開始をねらう。KMバイオロジクスと第一三共は来年3月までに最終治験入りしたい考えだ。創薬ベンチャーのアンジェスやVLPセラピューティクスも治験を進める。

 政府も生産体制の整備費とし…

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