「カネの話を聞きたいんでしょ?」 強気の日大理事長、不意打ち逮捕

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 13年間にわたって日本大学のトップに立つ田中英寿理事長(74)が29日、逮捕された。自宅などの家宅捜索から3カ月弱。最終的に適用されたのは約1億2千万円の所得を隠したという脱税容疑だった。

 29日午前、高血圧などを抱える田中理事長が入院している都内の病院を、東京地検特捜部の検事らが訪れた。これまでの任意聴取とは違い、事前の予定は入れていなかった。不意打ちの逮捕だった。

 田中理事長は青森県出身で、日大相撲部で学生横綱に輝いた。卒業後は日大職員となり、相撲部のコーチをしながらアマチュア横綱のタイトルを3度獲得。相撲部監督としても多くのプロ力士を輩出し、1999年に理事、2002年に常務理事に就き、08年からは理事長として君臨した。

「総長」廃止し権限集約 理事は「イエスマン」ばかり

 日大では1960年代の学生運動「日大闘争」の反省から、教職員の選挙で選ぶ「総長」をトップに置いてきた。しかし総長ポストは13年に廃止。代わりに設けた「学長」には教育研究だけを管轄させ、運営や人事といった幅広い権限を「理事長」に集約させた。

 「大事な人事や事業はちゃんこ屋で決まる」(元理事)。東京・阿佐ケ谷にある田中理事長の妻が経営するちゃんこ屋に日大幹部や業者が足しげく通う様子は「ちゃんこ屋詣で」「阿佐ケ谷詣で」と呼ばれた。「理事はイエスマンで固められ、反対派は左遷された」(大学職員)といい、業者からのリベート受領も長年ささやかれていた。

 田中理事長が重用したのが体…

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