交通事故死、全国最多の神奈川県 人出減っても事故減らず「正念場」

黒田陸離
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 神奈川県内で、交通事故が相次いでいる。25日には横浜市戸塚区の国道1号で、バス停付近にいた4人がワンボックス車にひかれ2人が死亡する事故もあり、交通事故による今年の死者数は、28日現在で全国ワースト1位となっている。

 県警交通総務課によると、死者は124人に上り大阪府と並ぶ。内訳では、横断歩道などを歩行中が44人、二輪車運転中が39人、自動車運転・同乗中が25人、自転車運転中が15人、その他が1人だった。自動車や二輪車が絡む事故では、ペダルの踏み間違いなどの操作の誤りが原因として最も多く、25人が亡くなっている。交通事故による死者は6月まで1カ月平均で約9人だったが7月は18人と急増。9月は17人、10月は16人、11月は12人が亡くなっている。

 交通事故の負傷者は28日現在で2万2341人で昨年と比べて約千人多い。人身事故の件数も昨年比約千件増で1万9309件だった。このうち自動車が絡む事故が82%で、バイクを含めると9割を超え、1万7546件に上る。

 自動車やバイクが絡む事故のうち、類型でみると車両同士によるものが多く、追突が4136件、右左折時の衝突が3954件、進路変更などによる衝突が3642件と続く。時間帯別では日没が近づく午後4時~6時が最も多く2557件で、65歳以上の運転に限ると最も多いのは午前10時~正午で729件となっている。また、運転手の法令違反別では、交差点での確認を怠ったのが最も多く4153件だった。

 新型コロナウイルスの影響で、人出は例年よりも減っているものの、交通事故の数や死者数は減っていない。一方、緊急事態宣言が解除されたことに伴い、街に人が戻りつつあるとして、県警では警戒を強めている。

 年末には例年、死亡事故が増える傾向にあるといい、「これからが悲惨な事故を1件でも減らす正念場」(県警幹部)と対策を急いでいる。

 26日夜から27日未明にかけては、県警各署や交通機動隊員計626人が、県内85カ所で一斉に取り締まりを行った。交通指導課によると、約6時間の取り締まりで、道路交通法違反の検挙が103件あり、うち最高速度違反66件、通行禁止14件、一時不停止8件で、無免許運転や信号無視もあったという。また12月の1カ月間を「飲酒運転根絶強化期間」とし、12月11日からは全国統一の「年末の交通事故防止運動」を10日間行う。(黒田陸離)