ひょっとして来年にも札幌冬季五輪決定? 賛否の議論、もっと活発に

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編集委員・稲垣康介
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札幌市が29日、2030年冬季五輪招致に向けて、開催概要案を発表した。今夏の東京五輪パラリンピックはコロナ禍の緊急事態宣言の最中に行われた。そのほとぼりが冷めないなか、9年後の祭典に再び立候補することをどう考えればいいのか。

 意外な統計がある。札幌市民で年に1回以上、スキー、スノーボード、スケートなどをした成人はコロナ禍の前の2018年度で11・8%にすぎない。ウィンタースポーツは、必ずしも市民に身近ではないのだ。

 では、誰がオリパラを呼びたがっているのか。米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授は五輪を「祝賀資本主義」の典型だと主張する。一般大衆が喜び、浮かれて盛り上がる祝祭に乗じて規制緩和が行われる。そこにはわながあって、開催都市の納税者は大会経費の負担を強いられ、一部の民間企業が首長らのお墨付きを得て街の大規模な再開発を推し進め、利益を享受する仕組みだ。

 「アジア初の冬季五輪」とい…

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