「誰もやったことないバスケ」 苦杯の日本代表があのチームに重なる

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野村周平
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 13分の1。

 この数字は、27日にあったバスケットボール男子ワールドカップアジア予選の日本代表対中国代表戦での、日本の第1クオーターの3点シュートの成功率だ。

 ガードの西田優大が残り30秒を切ったところで決めるまで、日本は12本連続で外し続けた。

 かたくななほど長距離シュートにこだわる選手たちのプレーはぎこちなかった。マークを外せないまま打ったり、前が空いているのにラインの外で待つ仲間に無理やりパスをしたり。この日が初陣だったトム・ホーバス監督は「変なリズムで打ってしまった」と振り返った。

 NBAでプレーする八村塁渡辺雄太を欠く今の代表の平均身長は、東京五輪時と比べて約6センチ低い190センチ。対する中国は198センチ。高さで劣る分、速さと運動量で勝機を見いだすつもりだった。

 「サイズアップでなく、ペースアップを」と説くホーバス監督のバスケにとって、堅守速攻、そして得点効率の高い3点シュートの成功は勝敗をわける生命線だ。

 だからこそ選手たちは、女子代表を東京五輪銀メダルに押し上げた指揮官の戦術を信じて、貫き通そうとした。27、28日の2連戦での3点シュートの数は35本(成功7本)、32本(同8本)。中国より計26本多かった。

 チケット完売の中、2試合とも勝負の土俵に上がることもできない完敗だったが、日本がめざす方向性の片鱗(へんりん)は見せた。

 その愚直な姿に、かつて世界を驚かせた、あのチームが重なった。

 エディ・ジョーンズヘッドコ…

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