「いつになったら日本に行けるの?」政府の入国制限措置に外国人落胆

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ニューヨーク=藤原学思
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 新型コロナウイルスの新たな変異株が見つかったことを受け、日本政府は日本時間30日午前0時から、再び全世界からの外国人の入国を停止した。日本行きを志す外国人はコロナ対応の重要性を認識しつつ、「いつになったら行けるのか」と落胆の声をあげる。

「日本に人生捧げてきた人たちにも目を向けて」

 「日本の人びとを守る必要があることは、もちろん理解できる。ただ、日本のシステムの一部として、日本に人生を捧げてきた人たちにも目を向けてほしい」

 米ミシガン州に暮らすカタリナ・ウッドマンさん(22)は、水際対策が再び厳しくなったことについてこう訴えた。

 2019年夏から、交換留学生として奈良教育大に通った。だが、新型コロナの感染拡大でプログラムが中止になり、米国への帰国を余儀なくされた。

 春からは週1回、京都大の研究生としてオンラインで学びつつ、日本への再入国を心待ちにしてきた。大学院進学のための試験を来年1月に控えるが、いつ日本に行けるのかは不透明だ。

 クラスメートとコーヒーを飲みながら雑談したり、教授のオフィスに立ち寄ったりすることで日本への理解が深まると感じている。ヘッドホンにパソコンの画面越しでは、言いたいこともなかなか伝えられない。

 ただ、「私の人生に悪影響を与えた日本政府に怒りたいけど、政府は国民を守らなくちゃいけない。だから完全に怒ることもできない」と複雑な思いも打ち明けた。

日本は「ふるさと」、見通せぬ入国

 米ミズーリ州に住むアレックス・グラッソさん(34)は、日本人の婚約者とオンラインゲーム中に新たな規制を知り、一晩中泣いて過ごしたという。

 横須賀に駐留していた米兵の…

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