住みたい田舎ランク1位、だけど止まらぬ人口減 移住に沸く市の課題

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稲田博一
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 千葉県いすみ市長選は12月5日投開票される。投開票を前に同市の課題を紹介する。

 いすみ市の人口は3万5571人(2020年国勢調査速報値)。県内37市中34番目の規模ではあるが、話題が豊富な街だ。

 太平洋に面して自然も豊かで、JR大原駅から東京駅まで約70分の特急で東京に通う人もいる。移住先としての人気は高い。

 コロナ禍で中止になるイベントも多いが、イベントが豊富なことも特徴。「大原はだか祭り」など江戸時代から続く祭りのほか、いすみ鉄道の無人駅国吉駅を中心に活動する「いすみ鉄道応援団」もさまざまなイベントを仕掛けている。

 私設の「星空の小さな図書館」では、古本の寄付活動を続けている。年末の大原駅前装飾には年代を超えて多くの人が集まった。2013年から始まった「港の朝市」は、市外から多くの人を集める外房でも有数の人気行事になった。地元産のイセエビやマダコが比較的安く買える。

 農業も盛ん。18年には「生物の多様性を育む農業国際会議」が開かれ、学校給食の米が17年から全量、有機米になったことが高く評価された。

 こうした活動の多くは、元々の住民と移住者が協力して行っていることが多いのも特徴だ。

 そうした成果の一つは、宝島社「田舎暮らしの本」の住みたい田舎ベストランキングに表れている。

 今年まで5年連続首都圏エリアで総合1位。今年は埼玉県秩父市や同飯能市などを押さえてのトップだった。「さまざまな人が移住していて交流が魅力的なまち」と説明されている。

 ただ、人口減少は止まっていない。国勢調査では、1995年の4万3547人(現市区域)をピークに減少が続き、15年から20年の人口減少率は7・83%。県内37市中4番目の高さだ。

 同市企画政策課によると、こ…

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