「あの時の自分を越えた」 もがき続けて3年、友野一希が破った殻

有料記事

吉永岳央
[PR]

 殻を破った確かな感触があった。

 「やっと次のステップに行けたんじゃないかなと思っています」

 充実の笑みを浮かべたのは、友野一希セントラルスポーツ)だ。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ、ロシア杯で総合3位に食い込んだ。

 試合から一夜が明け、エキシビション練習の合間。ソチのオリンピックパーク内にある会場「アイスバーグ」の2階コンコースで取材に応じた彼は、「積み重ねてきたものがしっかり形になった試合だった。しかも、優勝できなかったのが悔しいと思えている」と手応えを語ってくれた。

 記憶の奥には、3年前の世界選手権がずっとあったという。けがの治療に専念する羽生結弦(ANA)に代わって出場し、5位。大健闘だった。

 「自分の実力じゃないっていうわけじゃないんですけど、なんか出来すぎてしまって……」

 当時、シニア1年目。19歳の大学1年生だった。

 「ただの学生スケーターで、正直トップをめざすような選手ではなかったんです。(スケートは)大学4年生でやめて普通に働くんだろうなと思っていた」

もがき続けて見えてきたものとは。そして五輪への思いを語ります

 五輪についても、「4、5年…

この記事は有料記事です。残り846文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

フィギュアスケート特集

フィギュアスケート特集

グランプリファイナルの結果や、注目選手の最新情報はこちらから[もっと見る]