井山裕太、初の4人抜きで日本が首位 囲碁の日中韓団体戦「農心杯」

大出公二
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 日本と中国、韓国の3カ国による囲碁の勝ち抜き団体戦「第23回農心辛ラーメン杯(農心杯)世界最強戦」で、日本の第一人者の井山裕太名人(32)が30日、今年世界タイトルを獲得した韓国のトップ棋士、申旻埈(シンミンジュン)九段(22)を破り、日本勢では大会史上初となる4人抜きを遂げた。井山の活躍により、16大会ぶりの優勝をめざす日本は首位に立っている。

 各国5人のチーム対抗戦。出場選手は負けるまで他チームの選手とネットで対戦し、2チームの選手が全員敗退した時点で勝ち残ったチームが優勝する。井山は日本の3番手として27日から出場し、中韓のトップ棋士4人を次々に下した。これにより、各チームの残り選手は日本が井山ら3人、中国が2人、韓国が1人に。井山は来年2月の最終ラウンドに引き続き出場し、初戦で中国選手と対戦する。

 囲碁最強国だった日本は今世紀に入って中韓に圧倒され、農心杯も2005~06年の第7回大会を最後に優勝から遠ざかっている。

 井山は「どの相手も世界トップクラスで、これだけ勝てたのは自分でも驚いている。一局一局、自分のベストを尽くせたのがよかった。この成績が単発でなく、継続できるようにしていきたい」と話した。(大出公二)