遺族「ばあさんなぜ亡くなった」 介護施設死傷事件 乏しい直接証拠

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深津弘
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 岐阜県高山市介護老人保健施設「それいゆ」で2017年、入所者5人が相次いで死傷し、うち2人に対する傷害致死と傷害の罪に問われた元介護職員小鳥(おどり)剛被告(36)の裁判員裁判が2日、岐阜地裁で始まる。被告の関与を直接示すような目撃証言や防犯カメラ映像などの証拠は乏しいとされ、状況証拠を積み上げる検察側と、無罪を主張する弁護側が真っ向から対立する展開になりそうだ。

 「ばあさん(母親)はなぜ亡くなったのか。それをはっきりさせてほしい。本当のことがわかれば仏壇に報告できる」

 中江幸子さん(当時87)の長男茂広さん(70)はそう話す。

 2階の認知症専門棟に入所していた幸子さんは、17年8月12日昼、意識のない状態で発見され、翌日亡くなった。司法解剖の結果、複数の肋骨(ろっこつ)が折れて右肺に刺さっていた。

 茂広さんは、施設側から「入浴介助中に抱えたときに骨折した事故」と説明を受けた。

 幸子さんに異変が確認された…

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