愛子さま20歳、成長見守る「愛子大仏」 同じ女性として住職の願い

三井新

 ちょうど20年前、天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが生まれたときに、全国から注目を集めた地域がある。仙台市青葉区にあるベッドタウン「愛子(あやし)地区」だ。1日で成年皇族となる愛子さまの成長を、親子2代にわたって見守ってきた住職がいる。

 仙台市青葉区芋沢にある仏国寺の2代目住職、東和林妙さん(41)は「生まれながらに重圧を受けながらもご立派になり、胸が熱くなる思いですね」と話す。

 境内と道路を挟んだ向かいにある納骨堂の屋上部分に、高さ約16メートルの「愛子(あやし)大仏」が鎮座し、南側に広がる愛子の街を見守っている。

 初代住職だった東和さんの父聖林さんが2001年、納骨堂をつくるのに合わせて長年の夢だった大仏の建立を計画。街にちなんだ名前に決めた後、愛子さまが誕生した。皇室ファンだった聖林さんは、運命を感じて喜んだという。

 愛子大仏が完成したのは、愛子さま誕生の約10カ月後。当時、街は愛子さまにちなんで、訪れる人たちが増えていたという。

 あれから20年。聖林さんは19年に82歳で亡くなり、その跡を東和さんが引き継いだ。女性の住職は周囲に少なく、「仏門は性別に関係なく、志した者が道をひらけるところであってほしい」と願う。

 だからこそ、愛子さまの活躍は同じ女性として新しい日本への一歩になるのではないかと期待する。

 東和さんは、ひとり親世帯や子ども食堂に寄付する活動に参加している。今後は女性の就労支援などにも取り組むつもりで、「誰にとっても居場所となるお寺にしたい」と意気込んでいる。(三井新)