第3回介護・保育ワーカーの低処遇、ケアの質に跳ね返る 今野晴貴さん

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聞き手・畑山敦子
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 岸田政権は介護や保育、看護、障害福祉で働く人たちの賃金を3%程度引き上げる方針を掲げています。これらの分野における待遇の低さといった問題は改善されるのでしょうか。連載の3回目は、労働問題などに取り組むNPO法人「POSSE(ポッセ)」代表の今野晴貴さんに話を聞きました。

 ――今回の賃上げについて、どう受け止めていますか。

 平均賃金の差を考えると、これをやってもまだ差は大きいが、上げること自体は非常にいいと思います。

 ――介護、保育とも処遇改善のための加算などで賃上げ対策をしてきましたが、現場からは「実感を感じない」という声も聞きます。

 事業所によって差がありますが、民間では介護、保育とも人員の配置基準ぎりぎりまで人を削っているところも多くあります。利益を出すため、人件費が削られているということです。処遇の話は原資を増やさないといけないという一方で、事業所による配分についてどう規制を強めるかという議論でもあると思います。

待機児童対策から賃金格差

 たとえば保育では、待機児童…

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