まだ奥川、佐々木朗に勝てていない オリックス・宮城の3年目の誓い

伊藤雅哉
[PR]

 昨季のパ・リーグ新人王に輝いたオリックスの宮城大弥投手が、今年は世代のトップを狙いにいく。高卒3年目。球界を席巻する世代で頭一つ抜けた感があるが、冷静に自分の立ち位置を見つめている。

 まだ表情には幼さがあり、チームのいじられキャラでもある宮城には、自分を客観視できる大人びた一面がある。世間が自分をどう見ていると思うか。そう問われると、「奥川と佐々木にはまだ少し負けている部分があると思う。やっぱり印象というものがあると思うので。世間的な印象では僕より強い」と語る。

 石川・星稜高で甲子園準優勝投手になったヤクルトの奥川恭伸。岩手・大船渡高時代から「令和の怪物」といわれたロッテの佐々木朗希。2019年秋のドラフト会議では2人が人気を二分した。沖縄・興南高の好左腕と評された自身は、オリックスが2度抽選に外れた末の「外れ外れ1位」だった。

 昨季はチームの25年ぶりのリーグ制覇に貢献し、勝ち星(13勝)、防御率(2・51)は山本由伸に次ぐリーグ2位。同世代の誰より数字を残したが、まだ追う立場だと思っている。昨季最も話題になったのは、6月に長髪から丸刈りに変えたことだった。「もうちょい、実力のほうで知名度を上げたい」

 8月21日に11勝目を挙げた後、1カ月以上勝てなかった。相手のことなどを考えすぎて、疲労も重なった。その経験が宮城を謙虚にさせる。

 日本シリーズ第2戦では六回1死まで完全投球を披露した。それでも「まだ乗り越えたとは思ってない」。オフは投げるよりも走ることで体力作りに励む。「宮城世代」と呼ばれるシーズンにできるか。伊藤雅哉