「時間をかけてみんなのトップに」 月組新トップ・月城かなとの思い

有料会員記事宝塚歌劇団

田部愛
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 自信に満ちたトップスター像とは、少し違う。控えめな話し方、優しいまなざし、考え抜かれた言葉。1月1日に宝塚大劇場でお披露目公演を迎えた月組の新トップ月城(つきしろ)かなとは、端々まで繊細な感性にあふれている。

 2009年に初舞台を踏んだ「華の95期生」。同期には星組トップの礼真琴(れい・まこと)や花組トップの柚香光(ゆずか・れい)らがいる。若手の頃から注目を集めつつ、もがきながら歩んできた。新しい作品に挑むたびに、「前と同じような自分を見せていてはだめだ」という思いがわいてくる。それも毎回。乗り越えるのに必死だった。

 転機は、雪組から組替えした17年。知らない人たちに囲まれ、新しい姿を臆せず見せられるようになった。「組の中で何ができるか。『自分にも責任がある』と感じていいんだとも思えるようになった」と振り返る。

 トップに決まったときは、緊…

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