国立劇場の建て替え計画、ホテル併設し文化拠点へ 最高74メートル

井上秀樹
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 東京都千代田区にある1966年築の国立劇場を建て替える整備計画が進んでいる。PFI法に基づき、民間資金などを活用して収益のあるホテルなどを併設した文化観光拠点とする構想だ。

 日本芸術文化振興会(芸文振)によると、大劇場は1450~1550席、小劇場は550席、演芸場は300席程度で現在と同じ規模の見込み。出入り自由なグランドロビーをつくり、レストランやカフェ、ショップを設ける。ホテルは「文化観光目的の客が集まる拠点となる」として、「高いグレード」を想定している。最高で74メートルのビルになる。

 劇場とホテルを含めた施設の設計、建設は民間がする。完成後の舞台制作は芸文振が、施設の運営は民間が担う。

 2022年に一般競争入札で民間事業者を公募して選び、23年10月末で既存施設は使用を終える。新施設は29年4月から使い始める予定だ。建て替え中は、芸文振が制作、主催する歌舞伎や文楽、落語などの公演は別の劇場で続ける。

 計画を始めた14年当初は東京五輪後に既存施設を改修する予定だった。その後、「PPP/PFI推進アクションプラン」で検討する政府方針に沿い、民間を活用する計画になったという。(井上秀樹)