第2回「テスラお断り」の謎に迫る 出回るスパイ疑惑、それでも好調な販売

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広州=奥寺淳
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 電気自動車(EV)に乗っている広州の友人、楊娜さん(44)から最近、びっくりする話を聞いた。

 楊さんは昨年11月、5年くらい前からずっと欲しかった米テスラ車を買った。毎日、往復20キロ余りの通勤に使い、これまでは地下鉄やタクシーを利用していた仕事での移動にも、うれしくてお気に入りのハンドルを握っている。

 10月末、会議に参加するため、ひどい渋滞のなか約2時間もかけて広州市人民政府(市役所)へ運転して行ったときのこと。駐車場に入ろうとすると、警備員に止められ、こう告げられたという。

 「テスラは敷地内に入ることができない」

特定の車種だと入れないのはなぜなのか? 米中対立の激化という要素も無関係ではないようです。記者が考えながら理由に迫ります。

 理由を尋ねると、「安全のた…

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