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「中国寄り」と見られ信頼感喪失 WHOとワクチン分配枠組みの課題

有料会員記事新型コロナウイルス

聞き手・小野甲太郎
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 世界で同時多発的に発生した危機なのにもかかわらず、新型コロナウイルスのワクチン供給の国際格差は埋まらない。供給がままならない途上国なども多いなか、先進国の一部では3回目の追加接種が始まった。コロナ対応をめぐる世界保健機関(WHO)の混乱や、WHOなどが主導する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」が果たした役割と課題は何だったか。グローバル・ヘルス・ガバナンスと国際政治が専門の詫摩佳代・東京都立大教授に聞いた。

詫摩佳代(たくま・かよ)

東京大東洋文化研究所助教、関西外国語大講師などを経て、2020年から現職。専門はグローバル・ヘルス・ガバナンスと国際政治。20年に「人類と病」(中公新書)でサントリー学芸賞受賞。(写真は本人提供)

 ――世界保健機関(WHO)などが主導する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」が新型コロナウイルスのワクチン供給に取り組みました。

 「ワクチンなど医薬品へのアクセスに関する南北格差はコロナ前から存在していた問題だ。コバックスはこの格差を克服する史上初の枠組みで、コロナワクチンの普及を進められたという点では評価できる」

 「一方、インドで作られたアストラゼネカ製ワクチンを主に使う予定だったが、インドでの感染爆発によって供給停止となるなど、ワクチンの調達・供給の見通しがかなり甘く、各地で接種の予定が大幅に狂った」

 ――ほかに問題点は?

 「自国でまかなえる国とまか…

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