日大・田中理事長の辞任を了承 脱税事件で逮捕、批判強まる

[PR]

 日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)が所得税法違反の疑いで逮捕された事件で、田中理事長が辞任の意向を大学側に伝え、1日の臨時理事会で了承された。田中理事長は脱税容疑を否認しているが、逮捕を受けて辞職は不可避と判断したとみられる。

 田中理事長は、医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」(大阪市)の前理事長・籔本雅巳(61)、日大元理事・井ノ口忠男(64)の両被告=いずれも背任罪で起訴=らから2018年と20年に受け取った計約1億2千万円のリベート収入などを税務申告せず、約5300万円を脱税したとして、11月29日に逮捕された。

 隠したとされる所得には、日大板橋病院の建て替えに伴う設計業者選定の謝礼や、20年9月に理事長に再任された際の祝い金などが含まれているという。

 田中理事長の逮捕をめぐっては、末松信介文部科学相が11月30日の会見で「深刻な事態で極めて遺憾」と述べて日大側に徹底調査と説明責任を果たすように求めるなど、批判が強まっていた。

 田中理事長は日大相撲部出身で、職員を経て1999年に理事、2002年に常務理事になった。08年から理事長を務め、現在5期目。今年9月に日大本部や自宅が家宅捜索されて以降、一度も公の場で説明しないまま逮捕された。