韓国のインスタ映え島カフェ「草枕」 きっかけは漱石のあの一節

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韓国・済州=鈴木拓也
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 ひどく疲れた。許翼(ホイク)さん(50)はソウル中心部の光化門で11年営んだ日本風の居酒屋を2019年8月にたたんだ。モダンな内装や日本酒の品ぞろえが受けて、そこそこ人気はあった。だが、世の中の動きに経営が影響され、その都度、神経をすり減らす生活が嫌になった。妻とともに愛読する夏目漱石の一文がふと頭をよぎった。

 「とかくに人の世は住みにくい」

 東京電力福島第一原発事故の後、刺し身の魚など、食材はほとんど韓国産を使っているのに、客足が遠のいた。次に起きたのが多くの犠牲者を出した旅客船セウォル号の沈没事故。外食の自粛が広がり打撃を受けた。売り上げが戻ったと思ったら、今度は不買運動徴用工問題をめぐる日本の輸出規制に反発した人たちから敬遠された。

 徐々に客足は戻った。でも…

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