「議会中も帰って授乳を」 議長が出産した村議会が規則を変えるまで

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前田基行
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 群馬県榛東(しんとう)村議会が1日、議会の会議規則に、赤ちゃんを育てる議員の「育児時間」を明文化した改正案を可決した。改正案づくりに奔走した議会運営委員長の南千晴議員(41)は、現在5期目。2017年に議長に就任後、結婚、妊娠、出産、育児を経験し、今年4月まで議長を務めた。村議会は18年、全国に先駆けて育児を理由に議会を欠席できるように会議規則を改正するなど、多様な議会のあり方を模索し続けている。今回の会議規則改正に至る経緯や思いを聞いた。

 ――なぜ会議規則を改正しようと思ったのですか。

 議長だった18年に第1子を出産しましたが、産休明けに公務に復帰した時、課題だったのが授乳でした。当時、女性議員は私1人。現職議員の出産も、村で初めてでした。現在、女性議員は4人に増え、私は8月に第2子を出産し、別の議員の出産も続きました。赤ちゃんを育てる議員も、授乳をしながら議会の審議にもきちんと参加できる環境整備が必要だということで、会議規則の改正について議論をしてきました。

 ――授乳が課題とは?

 搾乳器を議会に持参しましたが、短い休憩時間では搾乳が上手にできず、間隔が空くことで何度か乳腺炎になりました。子どもが哺乳瓶を嫌がるようになり、私が帰るまで泣いて待つこともありました。昼休みなどに車で5分ほどの自宅に急いで戻っては子どもに授乳をしていました。

 ――会議規則では育児を理由に欠席もできます。

 休むことはできますが、そうすると、議会の審議に参加できなくなります。住民から選挙で選ばれた議員としての職責を果たすためにも、休むという選択肢ではなく、育児をしながら、議会の審議に参加できる方法を模索してきました。

 榛東村の場合、車で10分以…

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