愛知・中3刺殺、容疑の生徒「悪いことをした」 4日前に包丁購入

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 愛知県弥富市の市立中学校で3年生の男子生徒が刺殺された事件で、殺人の疑いで送検された男子生徒(14)が、事件について「悪いことをした」という趣旨の話をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。

 凶器となった包丁を事件の4日前に購入していたことも判明。県警が事件に至った動機を詳しく調べている。

 事件は11月24日朝に発生した。捜査関係者によると、男子生徒は4日前の11月20日、コンビニで買ったプリペイドカードを使って、自身のスマートフォンでインターネットで凶器の包丁を購入。22日に自宅に届いたという。事件当日は通学用のリュックサックに隠し、登校したとみられる。

 捜査関係者によると、男子生徒は昨年9月の生徒会の選挙で「応援演説を頼まれたのが嫌だった」「友人との会話に割って入ってくるのが嫌だった」などと、被害生徒(14)に複数の不満があったと話しているという。

 同学年の一人は、被害生徒が男子生徒に「たまにちょっかいを出すことはあった」と振り返る。ただ、暴力や乱暴な言葉はなく、「大した感じには見えなくて、じゃれ合っている感じだった」と話す。

 捜査関係者の一人は「誰もが殺意を抱くと思うような直接的な出来事が見えてこない」。別の捜査幹部も「悩みを抱えていない中学生なんていない。動機の本格的な解明には時間がかかるだろう」とみる。

 県警は引き続き、動機を慎重に調べている。

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