名鉄百貨店 若い世代狙いリニューアル 名駅西「エスカ」も改装開業
9月から大規模な改装工事をしていた名鉄百貨店本店(名古屋市中村区)が1日、リニューアルオープンした。先月から修理に出ていた巨大マネキンのナナちゃん人形が元の場所に戻り、除幕式で門出を祝った。名古屋駅西側の地下街「エスカ」は、同日に開業50周年を迎え、記念セレモニーが開かれた。
名鉄百貨店は、改装に10億円規模の設備投資をし、新たに13店が開業した。これまでの主な客層は50代以上の女性だったが、20代以上にも広げる狙いがある。11月に開店した東海地区初出店の高級スーパー「紀ノ国屋」は若い女性客にも好評という。
今月1日に開店した、本館8階の書店「TSUTAYA BOOKSTORE 名鉄名古屋」は東海地区で初めてとなるコワーキングスペース付きの店舗だ。児童書や知育玩具をそろえ、親子3世代での集客を狙う。名鉄百貨店の柴田浩社長は「百貨店がもっと楽しくなる本屋がコンセプト」と話している。
名鉄百貨店は親会社の名古屋鉄道が進める名古屋駅の再開発に伴い、来年度に営業をとめる予定だったが、計画はコロナ禍で先送りに。営業継続を迫られ、集客力を高める狙いで改装に踏み切った。
地下街のエスカは、コロナ禍で需要が増えたテイクアウト専門店を出店し、地元からの集客を狙う。エスカの広井幹康社長は「東海3県に大きな経済効果が見込まれるリニア開通の整備事業に合わせ、エスカを進歩させたい」と話した。(皆木香渚子)
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