3回目のワクチン接種、北海道でも開始 高齢者のピークは来年3月

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阿部浩明 本田大次郎 中野龍三
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 新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種となる「ブースター接種」が1日、全国で始まった。道内でも各地の医療機関を中心に開始され、来年1月からは高齢者ら一般向けにも順次実施される。ブースター接種は原則2回目の接種から8カ月後で、各自治体から接種券が郵送される。65歳以上の高齢者のピークは、道内では来年3月ごろになる見通しだ。(阿部浩明、本田大次郎、中野龍三)

 ブースター接種は免疫を高めるためのもので、原則として2回目の接種から8カ月後に全額公費で行う。1日から、早期に接種していた医療従事者を中心に開始された。

 道内では12月については、医療従事者ら約5万4千人が対象となる。その後の一般向けは「来年3月ごろが65歳以上のピークになるのでは」(道の担当者)という。

 国立函館病院ではファイザー製ワクチンによる接種を始めた。「すぐにでも打ちたい」との職員の要望もあって、政府方針の初日から実施した。

 看護師の中村沙織さんは「免疫や抗体がより高まるので、仕事をするうえでも安心感がある。副作用も心配していないので、(市民の接種時期がきたら)皆さんもぜひ打ってほしい」と話した。加藤元嗣院長は「今後の感染『第6波』に備えて医療提供体制を整えたい」と語った。

 同院では医師や看護師のほか、関連業者ら約600人に4回に分けて接種する。副反応に備えて接種翌日は原則休みとし、業務に支障が出ないようローテーションを組んだ。

 2回目の接種から5カ月後に職員全員の抗体価をチェックしたところ、抗体価がかなり落ちている人もいた。加藤院長は「3回目接種が抗体価を上げるきっかけになる。オミクロン株も心配だが、今できることは3回目を打って備えること」と話した。今回も職員の抗体価を追跡調査するため、接種と併せて採血も進める。

 函館市は3回目接種の経費として約4億6千万円を確保。医療従事者に続き、来年2月ごろから65歳以上の高齢者への接種を開始し、7月までに市民約20万人に接種する予定。

 旭川赤十字病院でも医療従事…

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