子会社の口座から170億円不正送金か 容疑のソニー生命社員を逮捕

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 ソニー生命保険(本社・東京)の連結子会社から約170億円を不正に送金したとして、警視庁は、同生命保険社員の石井伶容疑者(32)=東京都品川区東五反田4丁目=を詐欺容疑で逮捕し、1日発表した。認否は明らかにしていない。

 捜査2課によると、石井容疑者は英領バミューダ諸島にあったソニー生命の連結子会社「SAリインシュアランス」の清算業務を担当していた5月中旬、SA社が口座を持つ銀行に「正規の送金」と偽り、約1億5500万米ドル(約170億円)を海外銀行の口座にオンライン送金した疑いがある。

 石井容疑者は在宅勤務をしており、上司の承認を得ているように装ったという。ソニー生命が翌日、未承認の送金に気づいた。同課は、送金先の口座を誰が管理していたのかなどを調べる。

 SA社は3月まで再保険事業を手がけていた。すでに清算手続きを終えている。送金された当時、石井容疑者はSA社の社員を兼ねており、SA社の金融資産を現金化してソニー生命に送金する作業を任されていたという。

 石井容疑者の逮捕を受け、ソニー生命は「お客様や関係者にご心配をおかけすることを深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。