歌舞伎界を牽引した看板役者 70代で初役も 中村吉右衛門さん

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 11月28日に77歳で亡くなった歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんは、スケールの大きな演技で歌舞伎界を牽引(けんいん)した看板役者だった。実直な人柄で歌舞伎の伝承と発展に尽くし、コロナ禍のなかでも「お客様の心を芝居で浄化できれば」と舞台に立ち続けていた。

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中村吉右衛門さん

 吉右衛門さんは東京・歌舞伎座3月公演の千秋楽前日まで出演し、その晩に心臓発作で入院。療養を続けていた。1月の歌舞伎座は過労のため途中7日間休演。3月は体調に配慮し、短い上演時間の演目が選ばれていた。

 1954年に祖父で養父の初代吉右衛門と死別し、10歳で播磨屋の当主に。61年、実父の初代松本白鸚、兄の二代目白鸚さんと松竹から東宝入り。「赤と黒」「雪国」などの現代劇にも出たが、66年に二代目吉右衛門を襲名後、10年ほどで松竹に復帰した。

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鬼平犯科帳の長谷川平蔵を演じていたときの中村吉右衛門さん=2016年7月、京都市右京区

 85年には香川県琴平町にあ…

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