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「コロナ後遺症」に初めての手引き 「患者の支援を」厚労省が公表

新型コロナウイルス

熊井洋美
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 新型コロナウイルスに感染した後の「後遺症」について、厚生労働省は代表的な症状別に対応をまとめた「罹患(りかん)後症状のマネジメント」を公表した。後遺症について、国が手引を示したのは初めて。感染後に苦しむ人が少なくない中、かかりつけ医ら医療従事者が活用し、患者を支援するように求めている。

 コロナ後遺症は発症メカニズムが未解明で、診療やケアの手順は国内では標準化されていない。国内外でだるさや息切れなど多様な症例が報告されており、1日に公表した手引では呼吸器循環器、嗅覚(きゅうかく)・味覚、精神・神経といった症状別に対応の流れを紹介している。

 症状には複合的な要因があるとみて、「身体面だけでないアプローチが重要」と強調。患者が職場や学校に戻れるように支援し、医療ソーシャルワーカーら適切な専門家につなぐ必要性にも触れている。

 専門医ら約20人が参加した編集委員会を代表し、岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は「医療従事者や行政機関などに広く活用してもらい、患者さんの状態の改善に役立てば」とコメントしている。手引は「暫定版」とし、新たな知見が加われば更新するという。

 厚労省は、世界保健機関(WHO)の呼称なども参考に、「後遺症」ではなく「罹患後症状」と呼ぶとした。(熊井洋美)

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