ドバイ万博に熊本のPRブース

長妻昭明
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 アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ万博に、熊本県の観光や伝統工芸を紹介するPRブースが2日、登場する。県内企業の有志がコロナ禍で減少したインバウンドを再び増やそうと企画した。実行委員会をつくり出展する。

 実行委によると、万博は10月から来年3月末まで開催され、熊本のPRブースは今月2~4日の3日間設置される。広さは30平方メートルで、化学繊維を扱う日本企業エム・テックス社の展示スペースの一角に設けられる。

 展示されるのは、伝統的工芸品の肥後象嵌(ぞうがん)や柿渋を使った伝統工芸品「来民渋うちわ」の実物、熊本城主だった細川家の甲冑(かっちゅう)のパネル。スクリーンでは、熊本城や阿蘇のカルデラなど名所の映像が流れる。熊本のブースには各国の首脳が訪れる予定だという。

 万博に展示が決まった背景には、2020年8月にインド洋の島国モーリシャス沖で起きた油流出が関係している。実行委によると、エム・テックス社が油流出を早急に解決するため、商品の油吸着マットを現地に送ろうとしたが、コロナ禍で物流が滞り、送れなかった。その時に蒲島郁夫知事による支援で送ることができ、商品が世界から注目を浴びた。

 この出来事をきっかけに、同社が万博の一部スペースを熊本のPRに役立てようと計画。展示については、熊本の販売代理店を営む星子桜文社長が県内企業の有志を募って実行委を立ち上げ、インバウンドを増やすために観光地を紹介する内容に決めた。

 星子社長によると、次回開催地の大阪府を除き、都道府県関係の出展がされるのは熊本だけだという。11月に会見した星子社長は「海外の人に熊本の食と自然などの魅力を知ってもらい、熊本に足を運んで欲しい」と話した。(長妻昭明)