• アピタル

大学の個室トイレで生理用ナプキン無料提供 福島大が導入

福地慶太郎
[PR]

 経済的な理由で生理用品が買えない「生理の貧困」が社会的に問題になるなか、福島大学福島市)は11月から、女性用の個室トイレと多目的トイレで生理用ナプキンを無料提供するサービス「OiTr(オイテル)」を導入した。窓口配布などに比べ、利用者の心理的な抵抗感が少ないのが利点だ。

 このサービスは、専用アプリをダウンロードしたスマホを個室トイレ内の機器に近づけると、生理用ナプキンが無料で出てくる仕組み。ユーザー登録が必要だが、入力するのはメールアドレスや生まれ年、職業のみで個人を特定されない。

 学生が授業などで利用する経済経営学類棟と食農学類研究棟の計16個室で11月15日から利用できるようになり、学生からは「本当にうれしい。生理が来たときにナプキンがなく、焦ることがある」という声が寄せられるなど、好評という。

 福島大経済経営学類の遠藤明子教授は生理用品について「貧困かどうかに関わらず、必要な場でトイレットペーパーと同じようなかたちで無償提供すべきだ」と考えた。今年3月にサービス提供会社に連絡をとり、6月に大学と会社が契約を結んだ。

 最近は自治体が窓口で生理用ナプキンを無料で提供するケースもあるが、遠藤教授は「自分の顔を見られることが、もらう側には負担になっている」と指摘。今回のサービスの導入経緯について、「男性が抱える問題もあると思うが、日本はジェンダー平等のギャップが大きい。女子学生がプラスアルファで負担しているものをできるだけ均衡させたい」と話す。今後、大学内で女性が使うすべてのトイレにこのサービスを広げたいという。福地慶太郎

大学入学共通テストのニュースはこちら

大学入学共通テストのニュースはこちら

最新ニュース、時間割、受験生応援企画などをお届け。試験当日は問題と解答を速報します。[記事一覧へ]