現場責任者を暴行と傷害致死容疑で再逮捕 鹿児島のクレーン事件

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 橋の補修工事現場で作業員がクレーンでつり上げられるなどの暴行を受けていた事件で、鹿児島県警は1日、作業員を川で死なせたとして、同県鹿屋市上野町の会社員山下昌司容疑者(43)=暴行罪で起訴=を暴行と傷害致死の疑いで再逮捕し、発表した。

 発表によると、山下容疑者は10月6日午前11時半ごろ、同県薩摩川内市天辰町の資材置き場で、作業員で会社員の小森一郎さん(当時50)=同県曽於市=をトラックのクレーンでつり上げて振り回し、午後3時半ごろには、同市平佐町の川内川にかかる天大橋付近の川岸で、小森さんに川に入るよう指示して入水させ、水死させた疑いがある。認否は明らかにしていない。

 山下容疑者は小森さんらと4月に始まった天大橋の補修工事をしており、現場責任者だった。6、7月ごろからクレーンで小森さんを川に入れたり川で泳がせたりしたほか、それ以外の暴行もしていたという。

 県警は、小森さんが日頃の暴行で抵抗できない状態にさせられ、川に入るよう指示されたとみている。工事の休憩中で、現場には2人を含めて作業員9人がいたが、入水を制止する行動はなかったという。小森さんは10月6日午後3時45分ごろ、工事現場付近の川底に作業着のまま沈んでいるところを発見された。

 この事件では、8月に小森さんをクレーンでつり上げて川に入れたなどとして山下容疑者が暴行罪で起訴された。ほかに同僚の作業員の男性3人も暴行容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放されている。