エチオピア政府軍、世界遺産の町を奪還 首相が自ら前線へ

ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 エチオピア政府は1日、反政府勢力ティグライ人民解放戦線(TPLF)側が8月から支配していた、世界遺産の岩窟教会群で知られる町ラリベラを奪還したと発表した。首都アディスアベバから約220キロ北東にある町シェワ・ロビットを含む10カ所以上の町も奪還したと主張しており、政府軍が反転攻勢に出ている模様だ。

 アビー首相は11月22日、政府軍を直接率いるために前線へ行くと発表。その後、アビー氏が前線とみられる屋外で兵士らと会話をする姿が政府系メディアで報じられていた。首相府のツイッターによると、政府軍は少なくとも3方面で戦闘を行っているとみられる。

 一方、AFP通信によると、TPLF側は1日夜、政府側が複数の町を奪還したことを否定する声明を発表。「ここに至って状況を覆すことはできない」などと主張しているという。

 日本の外務省は11月26日、TPLF側がアディスアベバに迫っていたことなどからエチオピア全土の危険情報を退避勧告のレベル4に引き上げ、同国に残る約40人の邦人に早期の出国を呼びかけていた。(ヨハネスブルク=遠藤雄司