アフリカからの入国制限「渡航のアパルトヘイト」 国連事務総長

ワシントン=藤原学思
[PR]

 国連のグテーレス事務総長は1日、多数の国がアフリカなど特定の地域からの入国を制限していることについて、「渡航のアパルトヘイトであり、受け入れられない」と語った。オミクロン株への懸念が広がる中で「常識的な判断」を取るよう訴えた。

 グテーレス氏は国連本部で開いた会見で、一部地域からの渡航制限措置は「極めて不公平かつ懲罰的なだけでなく、効果がない」と指摘。国外渡航と経済活動を止めることなくオミクロン株のリスクを減らす「唯一の道」として、渡航者にくり返し検査を実施するよう各国政府に訴えた。

 グテーレス氏は、アフリカでワクチンの接種を完了したのは全人口の6%に過ぎないと批判。こうしたワクチンに対するアクセスの不平等が、新型コロナウイルスの変異株の温床になっていると述べた。

 オミクロン株は南アフリカで最初に確認されたが、世界保健機関(WHO)によると、少なくとも23カ国に感染が広がっている。(ワシントン=藤原学思