女子テニスツアー統括のWTA、中国での大会を凍結 性被害告発問題

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ロンドン=遠田寛生
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 中国共産党の元高官から性被害を受けたと告発した中国出身でプロテニス選手の彭帥(ポンショワイ)さん(35)と自由に連絡が取れない問題で、女子テニスツアーを統括するWTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は1日、「香港を含めた中国で開催予定の大会をただちに凍結する」と声明を出した。

 彭帥さんの告発を受け、WTAは透明性のある形での調査を中国側に再三要求してきた。状況が進展しないため、理事会と相談した上で決めたという。

 「残念だが、中国側は信頼できる形で向き合ってくれていない。どこにいるかは分かったものの、彼女が自由かつ安全で、検閲や強制、脅迫の対象になっていないかの疑いがぬぐえない」

 決断した理由の背景には、ほかの選手やスタッフへの影響もあったという。

 「彭帥が自由に発言できず抑…

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    後藤太輔
    (朝日新聞スポーツ部次長=子供、社会)
    2021年12月2日9時53分 投稿

    【視点】 WTAは、元選手のビリー・ジーン・キングらが、男女同権、女性の地位向上を目指す中でできたという背景があります。男性権力者から受けた被害を訴える女性の声を、力でねじ伏せようとする中国のやり方に沈黙しているようでは、WTAは存在意義を失います