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日大前理事長の自宅、3回目の捜索 地検と国税、脱税容疑で20カ所

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 日本大学前理事長の田中英寿容疑者(74)=1日付で辞任=が所得税法違反の疑いで逮捕された事件で、東京地検特捜部東京国税局は2日午前、同容疑で田中前理事長の自宅(東京都杉並区)など約20カ所に合同で家宅捜索に入った。自宅の捜索は9月、10月に続いて3回目。

 自宅には午前9時半前に係官ら数人が入った。

 田中前理事長は、医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」(大阪市)前理事長・籔本雅巳(61)、日大元理事・井ノ口忠男(64)の両被告=背任罪で起訴=や他の取引業者から2018年と20年に受け取った計約1億2千万円のリベート収入などを税務申告せずに約5300万円を脱税したとして、11月29日に逮捕された。

 田中前理事長の自宅について特捜部はまず、9月に背任容疑で関係先を一斉捜索した際に捜索した。さらに両被告を10月に同容疑で逮捕した時に再捜索。自宅からは2億円ほどの現金が確認されたほか、脱税容疑の隠し所得の一部となった1千万円が出金された銀行の帯封も見つかっていた。

 特捜部と東京国税局は脱税容疑での逮捕を受け、改めて捜索に入って証拠収集を尽くすことにしたとみられる。田中前理事長は取り調べに現金の受領を否定し、脱税容疑を否認しているという。

 日大は1日の臨時理事会で、辞任の意向を示した田中前理事長の辞任を了承した。理事長兼務となった加藤直人学長以外の約30人の理事全員も辞任届を出した。