「地球を掘らない」鉄づくり 東京製鉄が進める車→車のリサイクル

有料会員記事景気アンケート2021年秋

聞き手・千葉卓朗
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 自動車のスクラップを自動車向け鋼材にリサイクルする取り組みを進めている東京製鉄。西本利一社長は「地球を掘るのはやめよう」と話す。どういうことなのか。

 車に使われている材料をリサイクルして新しい車をつくる取り組み「カーtoカー」を進めています。リサイクルでは一般的に、付加価値の高いものが付加価値の低いものになります。ダウングレードするのです。これを続けていくと、使えなくなるものが出てきて、最後は捨てることになります。

 しかし、これでは資源を循環させ続ける本当の循環型社会は成り立たない。使い終わった材料を同じ材料として再利用する「水平リサイクル」が必要です。

 現在、国内では、車向けの鋼板の多くが高炉でつくられています。高炉では、鉄鉱石と石炭から鉄をつくります。地球を掘って採りだした天然資源を使っているのです。天然資源を使う高炉ではなく、世の中にある鉄スクラップを電炉で溶かして鋼板をつくれば、地球を掘らなくてすみます。東京製鉄のような電炉メーカーには、それが可能です。

 鉄スクラップには、一般の市…

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