日産、月面でも走れる無人車両を公開 JAXAの探査車に採用見込む

神山純一
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 日産自動車は2日、月面走行を想定した無人車両を公開した。走行環境が難しい月面でも走れるように、電気自動車(EV)の四輪駆動の制御技術を活用した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査車に採用されることが見込まれる。

 月面は重力が地球の6分の1で砂に覆われており、車両を安定して走行させることが難しい。日産とJAXAは共同で無人車両「月面ローバー」の試作機を開発した。

 試作機は四つのモーターで動き、リチウムイオン電池が搭載されている。砂地でもタイヤをうまく制御して走らせる技術を用いた。この技術は日産が来夏発売するEV「アリア」にも使われる。日産の試験コースやJAXAの実験施設で走行試験を繰り返してきた。

 日産の中島敏行・先行車両開発部長は「月面でも、砂に車輪がとられて動けなくならないようにしたい」と話した。

 月面車両では、トヨタ自動車とJAXAが、有人探査車「ルナ・クルーザー」を開発中で、2029年の打ち上げをめざしている。(神山純一)