医薬品が急成長 「素材の会社」AGC社長が語るガラスと薬の共通点

有料会員記事景気アンケート2021年秋

聞き手・千葉卓朗
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 ガラスをはじめとする素材メーカーのAGCは薬の受託生産も手がけており、世界中の製薬会社から注文を受けている。この分野で急成長しているわけを平井良典社長に聞いた。

 医薬業界はこの10年ほどで、大きく変化しています。薬の開発の難易度がすごく上がっていて、製薬会社は開発と販売に特化するようになりました。半導体業界で20年ほど前から起きてきたことと同じで、製造は外部に委託するようになったのです。半導体の製造委託で成長したのが、台湾TSMCでした。受託メーカーは医薬業界でも成長しているのです。

 AGCはもともとフッ素技術を持っていて、それをもとに医薬と農薬の分野に進出しました。医薬分野ではその後、生物の細胞を活用して薬をつくるバイオの領域が発展。微生物を使って薬をつくっる段階から、今ではマウスのような動物細胞を使って薬をつくるステージに入っており、ものすごいスピードで成長しています。

 AGCは、医薬品の製造が今後さらに成長する分野だと判断し、2016年、バイオ医薬品を担うライフサイエンス事業を本格化しました。その際、ドイツの医薬品メーカーを買収しました。注文が増えたため生産能力を拡張する投資を続けてきましたが、そこにコロナ禍が重なりました。

 ことし6月には、コロナワクチンの原材料の製造を受注しました。コロナワクチンを米ファイザーと共同開発した独ビオンテック社からです。

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