ゼロエネ住宅を「世界一売ってきた」 積水ハウスの脱炭素戦略

有料記事景気アンケート2021年秋

聞き手・筒井竜平
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 脱炭素の流れは住宅メーカーにも及んでいる。日本全体の約15%を占めるとされる家庭部門からの二酸化炭素(CO2)排出を、どう抑えるのか。約20年前から研究を重ねてきた積水ハウスの仲井嘉浩社長に聞いた。

 1999年に「環境未来計画」を発表し、業界では先駆的に気候変動問題に取り組み始めました。家庭部門のCO2排出量が急激に増えていたからです。

 「テレビが一家に1台あるかないか」という時代から「各部屋にテレビもエアコンもある」という時代に変わり、便利になった分だけCO2の排出も増えていました。

 最初は住宅の1階リビングの…

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    田中俊之
    (大妻女子大学准教授 男性学研究者)
    2021年12月5日8時56分 投稿
    【視点】

    2020年に積水ハウスは、働きながら安心して子どもを産み育 てることができる労働環境の整備を推進するため、男性の育児と仕事の両立を積極的に 促進する企業を厚生労働省が表彰する「イクメン企業アワード」のグランプリを受賞しています(https:

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2021年12月6日13時41分 投稿
    【視点】

     住宅とSDGs、環境対策はいろいろと進んでいますが、まだまだ環境対策をしようとするとどうしても価格が上がってしまいます。脱炭素化を進めるのであれば、脱炭素化をすることでむしろ経済的にもメリットが得られるよう、税制や補助金を含めた政策のテコ