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ワクチンの発症予防効果、時間経過で弱まる可能性 国内研究でも

市野塊
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 長崎大や全国13の医療機関などでつくるチームが、新型コロナウイルスワクチンの発症予防効果について、研究結果をまとめた。2回目の接種から3カ月後までは約9割だが、6カ月後までには約8割に下がった。海外研究と同様に、国内研究においても時間経過で効果が弱まる可能性が示された。

 研究結果は、1日にあった厚生労働省の専門家組織の会合で公表した。

 分析の対象となったのは、今年7~9月に全国9都県で検査を受けた16歳以上の1936人。検査で陽性だった人と陰性だった人に、それぞれワクチン接種歴を確認して比較した。ワクチンは米ファイザー社製と米モデルナ社製の2種で、区別していない。

 その結果、2回目を接種して14日後から3カ月までの人は、発症予防効果は88・9%だった。3カ月後から6カ月までの人は81・2%だった。

 すでに米国など海外の研究では、ワクチンの発症予防効果は2回目の接種完了から早ければ4カ月後以降に下がり始めることが示され、国内で3回目の追加接種を始める必要性の根拠の一つとされた。チームは今回の調査について、解析対象が少ないために結論づけられないとするが、海外からの報告と「矛盾しない可能性が示唆される」としている。(市野塊)