日本は生きづらい? ノーベル受賞者の言葉に賛同する私

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江戸川夏樹
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 「私は調和の中で生きることができません。それが、日本に帰りたくない理由の一つ」。今秋、ノーベル賞を受賞した米国在住の真鍋淑郎さん(90)はそう述べた。調和や同調を求められることが多いとされる日本。日本は生きづらいのだろうか。ほかの海外移住者はどう見るのだろうか。

 真鍋さんは東大大学院で博士号を取得後、1958年に米国に渡った。一度帰国し、当時の科学技術庁で働いたが、米国に戻っていった。国籍も米国に変えた。

 受賞に際した今年10月の記者会見で、帰国したくない理由に調和の中で生きられないと触れ、「米国ではやりたいことができる。他人がどう感じているか、それほど気にしなくていい」と説明した。

「私の個性は殺されていないか」 

 2年前の夏、タイ・バンコクに移住した池田美伽さん(31)は、真鍋さんの話に共感した一人だ。

 厳しい学校の校則、似た服装で臨む就活。大学卒業後、保育士として働いたものの、違和感がつきまとったという。20代後半になると、友人たちのSNSは子育て一色に。親戚には「いつ結婚するのか」といつも尋ねられた。

 「日本を嫌いなわけじゃない…

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