「投げる哲学者」が独立リーグ入り 松坂とセンバツ決勝で対戦

岡田健
[PR]

 プロ野球阪神など3球団で通算97勝をあげた久保康友投手(41)がさわかみ関西独立リーグの兵庫ブレイバーズ(神戸三田ブレイバーズから改称)に入団し、2日に兵庫県三田市内で記者会見した。「若い選手に経験を伝えることが求められている。言われれば何でもやる」と抱負を語った。

 2017年オフにDeNAを戦力外になり、米国の独立リーグやメキシコでプレーした。最近2年はコロナ禍のため海外渡航が難しくなり、所属先がなかった。「もう一度海外でプレーするため、体の状態を戻したい」と自宅に近いブレイバーズに練習参加を申し出て、加入に至った。給料はないという。

 社会人の松下電器から千葉ロッテに入団し、新人王に輝いた05年など3回の2桁勝利を記録した。阪神時代のコーチから「投げる哲学者」と評され、実績だけではなく野球理論にも定評がある右腕には、若い選手の手本としての役割も求められる。独立リーグには日本野球機構(NPB)のプロ野球入りを目指す若手が多いが、「がつがつと僕に質問して、自分のために僕を利用してほしい」と言う。無駄のないスムーズな投球フォームは健在で、阪神OBのブレイバーズ橋本大祐監督は「ボールの扱い方のレベルが全然違う。すごくいい見本になってくれる」と期待する。

 1998年に大阪・関大一高3年で出場した第70回選抜高校野球大会決勝で、同学年の横浜高の松坂大輔投手と投げ合い、0―3で敗れた。松坂投手も埼玉西武に所属した今季限りで現役を引退。「松坂世代」で残る選手は、NPBではソフトバンクの和田毅投手だけと少ない。久保投手は「そういう年齢なんだなと実感」と語るが、自身の今後については、「やりたいときにやるという自然体で野球を続けたい。僕が現役選手かどうかは、皆さんが判断してくれれば」と自負をのぞかせた。岡田健