伊方原発1年11カ月ぶり再稼働 トラブル続き、船で避難も想定

有料会員記事

亀岡龍太 前田健汰
[PR]

 四国電力は2日、愛媛県伊方町にある伊方原発3号機(出力89万キロワット)を再稼働させた。2019年12月末に定期検査で停止して以来、稼働は約1年11カ月ぶり。20年春に再稼働の予定だったが、トラブルで遅れていた。全国では現在、他に関西電力九州電力の計7基が稼働中だ。

 四電によると、3日には原子炉内で核分裂反応が連続する「臨界」に達する見通し。6日に発電と送電を始め、年明けの1月4日に定期検査を終了し、通常運転に入る予定だ。

 定期検査入りに伴う今回の停止は当初、20年春までの予定だった。検査では、使用済みになったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を国内の商業炉で初めて取り出す作業も行った。

 しかし20年1月、広島高裁が運転を差し止める仮処分決定を出し、21年3月に仮処分が取り消されるまで法的に運転できない状態が続いた。核分裂反応を抑える制御棒1本を誤って引き上げたり、電源が一時失われたりするなどのトラブルが続き、検査が20年1月末から6カ月以上中断。テロ攻撃などに対応するための施設の設置も21年10月にずれ込んだ。

 21年6月、四電は10月12日に再稼働させると表明した。しかし翌7月、重大事故に対応する待機要員1人が過去に無断外出していたという保安規定違反事案を公表。愛媛県や伊方町は安全性などの独自検証を行い、11月に再稼働を了承していた。

トラブル続きだった伊方原発には、他にも避難の問題や使用済み核燃料など課題があります。海を挟んだ対岸の住民も不安を訴えます。

半島の付け根、住民避難は船でも

 伊方原発は、四国西端の佐田…

この記事は有料会員記事です。残り790文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!